浴槽のお手入れ

浴室・洗面

浴槽の主な汚れとは

毎日疲れた体を癒してくれる浴槽は汚れやすい場所でもあります。いつも快適に使うため、カビや水垢などの汚れから守ってあげましょう。
「浴槽の掃除は大変」のイメージを持っている方も多いと思いますが、毎日入浴後の軽い掃除と週1のしっかり掃除で十分キレイを保つことができます。
掃除するべき箇所は①浴槽の内側②排水口やゴム栓③浴槽の外側④風呂釜の循環口4か所で、この4か所をきれいにすれば浴槽のお掃除はもうバッチリです。

普段のお手入れ

手順

  • 浴槽に水をまんべんなく掛けます。
  • (バスマジックリンなどの)中性洗剤を吹き付けてスポンジでこすります。
    →順番は「外側→内側→底」の順で掃除したほうが効率的です。
    →特に隅やお風呂の水位部分は汚れがたまりやすいので念入りにこすりましょう。
  • 全体をシャワーで洗い流します。

point!

毎日入浴後の1分掃除で常に清潔な浴槽が長持ちできます。
最後に体を拭いたタオルか乾いたふきんでさっと拭いてあげるとカビが生えにくくなります。

しっかり掃除

浴槽の汚れは主に2タイプ(風呂釜以外)。一つは皮脂や黒カビによる黒ずみ汚れなどの「酸性の汚れ」、もう一つは石鹸カスや水垢など「アルカリ性の汚れ」です。この2種類の汚れはキッチンでも活躍する重曹とクエン酸だけでも効果よく落とすことができます。

point!

重曹とクエン酸を同時に使うと中和してしまうため効果が悪くなります。
スプレーで掃除する時は必ず2回に分けましょう。

皮脂や黒カビによる黒ずみ汚れなどの「酸性の汚れ」

お風呂場は体の汚れを洗う場所なので皮脂汚れがたまりやいです。たまった皮脂汚れを放置しておくと雑菌の繁殖や黒カビの原因にもなりますので、早めに掃除したほうがいいでしょう。
皮脂や黒カビによる黒ずみ汚れなどの「酸性の汚れ」はアルカリ性を持つ重曹を使うときれいに落とせます。

用意するもの

  • 重曹(もしくはアルカリ性洗剤)
  • スプレーボトル
  • スポンジ

手順

  • 重曹を水に溶かしてスプレーボトルに入れます。
  • 浴槽にまんべんなく噴射します(汚れが目立つ部分は多めにかけましょう)。
  • 5分ほど放置します。
  • スポンジでこすります。
  • シャワーで洗い流します。

point!

酸性の頑固な汚れには「重曹3:水1」の重曹ペーストを使ってこするとより効果的です。

石鹸カスや水垢など「アルカリ性の汚れ」

水垢は水道水が蒸発して、中に含まれていたカルシウムやケイ酸が残ってウロコ状の汚れです。ほっておくとどんどんたまって落としにくくなりますので早いうちに掃除したほうが後々楽になります。そして髪の毛を洗うとき飛んできたシャンプーの泡やボディソープのほどんどがアルカリ性のものです。これらの汚れを落とすには酸性を持つクエン酸を使うと効果的です。

用意するもの

  • クエン酸
  • スプレーボトル
  • キッチンペーパー
  • スポンジ
  • 手袋(クエン酸水は触るとピリピリする感触がありますので、手袋があると安心ですね)

手順

  • クエン酸スプレーを気になる部分に噴射します。
  • キッチンペーパーを上から貼り、パックします。
  • 30分ほど放置します。
  • パックを外し、スポンジでこすります。
  • シャワーで洗い流します。

風呂釜の循環口

「追い焚きをするとお湯に汚れが浮いてくる」・「お湯が濁っている」・「お湯をためると匂いがする」などの経験がある場合はおそらく追い焚きのパイプに汚れがたまった可能性が高いです。そして、追い焚き配管は「自然循環タイプ(2つ穴タイプ)」と「強制循環タイプ(1つ穴タイプ)」の2種類がありまして、掃除方法がそれぞれ違います。

「自然循環タイプ(2つ穴タイプ)」

用意するもの

  • 酸素系漂白剤
  • ゴム手袋
  • 古いタオル

手順

  • タオルで下の配管の穴を隙間なく埋めます。
  • 上の穴に塩素系漂白剤を入れます。
  • その穴にあふれる寸前まで50~70℃のお湯を入れます。
  • 30~60分放置します。
  • タオルを取り除き、シャワーでパイプに入れた漂白剤を洗い流します。

「強制循環タイプ(1つ穴タイプ)」

用意するもの

  • 酸素系漂白剤
  • コム手袋
  • 雑巾

手順

  • 穴の上5㎝くらいのところまでお湯張りをします。
  • 浴槽に塩素系漂白剤を混ぜます。
  • 2~3時間放置します。
  • もう一度追い焚きします。
  • お湯を抜き、シャワーでパイプの中と浴槽を洗い流します。