壁紙を張り替えて部屋の雰囲気を一新!

DIY 壁紙

壁紙クロス張替えをしてみよう

クロスの張替えは、比較的手軽に部屋の雰囲気を一新できることから、人気の高いリフォームです。
クロスを張替えることによって、雰囲気の変化だけでなく、クロスによっては様々な機能を得ることもできます。
どんなクロスに張替えるのか、どんな機能のあるクロスに張替えたいのかによってかかる料金は変わってきます。

壁紙クロス張替え料金はどのくらい?

クロス張替え料金は、70%近くの人が20万円以内でおさまっています。
しかし、クロスの種類や機能などによってクロス張替えにかかる費用は変動してきます。

壁紙クロスの素材の種類は?

クロス張替えに使用される代表的なクロスの素材は、大きく分けて3種類あります。

ビニールクロス

クロスは紙製だと思われがちですが、一般的なクロス張替えにはこのビニールクロスが使用されます。
色、デザイン共に豊富で様々な機能を持ち合わせたクロスが多いのが特長です。
そのため価格にも幅があり、選ぶクロスによっては手ごろな料金でクロス張替えをすることも可能です。
塩化ビニール製のものが多いなか、地球環境にやさしいオレフィン樹脂で出来たクロスも張替えの際に選ばれることが多くなっています。

紙製クロス

紙製のクロスの原料はパルプです。
欧米のクロス張替えでは、ビニールクロスよりも紙製クロスが一般的ですが、ビニールクロスよりも薄いため下地処理の手間がかかり、日本でのクロス張替えにはあまりメジャーなクロスではありません。

織物クロス

クロスは紙製だと思われがちですが、一般的なクロス張替えにはこのビニールクロスが使用されます。
色、デザイン共に豊富で様々な機能を持ち合わせたクロスが多いのが特長です。
そのため価格にも幅があり、選ぶクロスによっては手ごろな料金でクロス張替えをすることも可能です。
塩化ビニール製のものが多いなか、地球環境にやさしいオレフィン樹脂で出来たクロスも張替えの際に選ばれることが多くなっています。

平織り、綾織、不織布などと種類豊富で、高級感がほしいときのクロス張替えに適しています。
埃を吸着してしまいやすいため、メンテナンスの手間がかかるのがデメリットでしたが、最近では静電気を防ぐことで埃が吸着しにくい織物クロスも出てきています。
織物クロスへの張替えは手間がかかるため、施工費が高くなりがちです。

ビニールクロス

クロス張替えをするとき、よく「量産品クロス」「1000番台クロス」という言葉を耳にしませんか?
これは、ビニールクロスの種類をあらわす言葉です。
クロス張替えに使われる一般的な素材であるビニールクロスの種類を見てみましょう。

量産品クロス

「普及品クロス」とも呼ばれます。
色や柄を多くのクロスから選びたい場合や機能を持ったクロスに張替えたい場合は、量産品でのクロス張替えはお勧めできません。
その代わり、クロス張替えの料金を安くしたい場合には適しています。
賃貸住宅のクロス張替え時には大抵この量産品クロスで張替えされる場合が多いです。

1000番台クロス

「中級品クロス」とも呼ばれます。
種類も豊富で、「機能性クロス」といったような機能を持つクロスも多くあります。
一般的に、分譲マンションや一戸建てでのクロス張替えには1000番台クロスを選ぶことが多いですが、部屋によって量産品クロスと使い分けてクロス張替えをする場合もあります。

機能性クロスとは?

ビニールクロスには様々な機能を持ったものがあり、欲しい機能によって張替えるクロスを選ぶこともできます。
ここではクロス張替えの際に選べるクロスの機能と主な商品をご紹介します。

消臭・抗菌クロス

食品にも使用できる抗菌性フィルムをラミネートに使用した、汚れを落としやすいクロスです。
ラミネートによって表面が強化されているため、傷もつきにくく丈夫になっています。
消臭効果も高いため、どんな部屋のクロス張替えにも適しています。

耐久性アップクロス

ペットと暮らす家でのクロス張替えに特にお勧めしたいのが、耐久性をアップしたクロスです。
引っ掻き傷にも強く、猫の爪などでの傷もつきにくくなっています。
一般的なクロスに比べて、引っ掻き傷に対しては約10倍、衝撃に対しては約3倍もの耐久性があり、抗菌消臭にも優れています。

マイナスイオン発生クロス

天然鉱石を配合することによってマイナスイオンの発生をかなえたクロスです。
室内の空気をマイナスイオン化することによって、森林浴と同様のリラックス効果があるとされています。
リビングや寝室など、落ち着いて過ごしたい場所のクロス張替えに特に適したクロスです。

防汚・消臭・抗菌のトリプル機能クロス

抗菌や消臭効果に加え、防カビ効果も高く、表面のラミネート加工によって水にも強くなっているクロスです。
水ハネですぐにクロスが傷んでしまう洗面所のクロス張替えにも適しています。
柄も豊富にあり、生活の上で必要な機能を多く兼ねそろえていることから、クロス張替えには特に人気の高いクロスとなっています。

子供部屋の壁紙クロス張替えは量産品か?1000番台か?

クロスは紙製だと思われがちですが、一般的なクロス張替えにはこのビニールクロスが使用されます。

クロスが傷みやすく、クロス張替えの機会が多いのが子供部屋です。
子供部屋のクロス張替えは、安く張替えることができる量産品で行う人も多いでしょう。
しかし、傷みやすい子供部屋のクロス張替えこそ、1000番台クロスでの張替えをお勧めします。

子供部屋のクロス張替えにお勧めなのは、機能性クロスの中でも「エバールフィルム」というコーティングをしてあるタイプのクロスです。
エバールフィルムは水拭きだけでなく消毒用アルコールでの拭き掃除が可能なため、油性マジックやクレヨンでの落書きも落としやすいのです。

また、衝撃耐久性のよい機能性クロスでの張替えを行えばクロスの破れなどにも強くなりますので、クロス張替えの頻度が減り結果的にコストダウンにつながります。
最初は高いかなと思っても、1000番台クロスで張替えを行うことで子供部屋のクロス張替えの回数を減らすのもひとつの手ではないでしょうか?

壁紙クロス張替えの単価や料金はどう決まる?

クロス張替えの料金は、材料費+施工費です。
一般的な料金は以下のとおりです。

クロス張替えの材料費(仕入れ価格) 1m2あたりの単価
量産品クロス150円~250円
1000番台クロス300円~800円
クロス張替えの施工費 1m2あたりの単価
既存クロス剥がし80円~150円
下地処理(パテ処理)120円~250円
クロス張り手間300円~500円
クロス張替えの料金の目安
量産品クロス張替え650円~1,200円程度
1000番台クロス張替え1,000円~1,700円程度

壁紙クロス張替え料金に関する注意点

クロス張替え施工費に含まれる内容は?

クロスは紙製だと思われがちですが、一般的なクロス張替えにはこのビニールクロスが使用されます。

クロス張替えには、「クロス張り」の作業のほかに「既存クロス剥がし」や「下地処理」といった作業が必要です。
しかし、業者が提示する施工費の中にこれらの費用が加算されておらず、別途計上となっている場合もあります。
一見は施工費が安いと思っても、別途計上の場合さらに費用がかかることになります。
施工費の中に含まれる費用は何なのか、事前に確認しましょう。

m2単価とm単価の違いとは?

クロス張替えの見積もりを見ると、業者によって「m2単価」や「m単価」と違った単位で記載されている場合がよくあります。
m2単価とは、施工面積でクロス張替え料金を計算する方法です。
m単価とは、クロス張替えに必要なクロスのメートル数によって料金を計算する方法です。

ひとつ注意したいのは、m単価の場合、余分となるクロスの分にも施工費が計上されてしまっている場合があるということです。
なので、実際に数字として見る限りではm単価の方が安くなっていることが多いのですが、実際に合計金額を出したときにはm2単価での計算の方が安くなることもあるため、見積もり書の単価の単位がどちらになっているかを判断し、単価だけを見ずに合計金額でクロス張替えの料金の判断をすることが大切です。

壁紙クロス張替え料金の例

実際のクロス張替えにはどのくらいの料金がかかるのでしょうか?
いくつかのパターンごとにクロス張替えにかかる料金の例を見てみましょう。

6帖間の壁・天井のクロス張替え
量産品クロス張替え26,000円~48,000円
1000番台クロス張替え40,000円~68,000円
床面積80m2の3LDKマンション全体のクロス張替え
量産品クロス張替え420,000円~500,000円
1000番台クロス張替え500,000円~580,000円
30坪の木造2階建て全体のクロス張替え
量産品クロス張替え550,000円~650,000円
1000番台クロス張替え650,000円~750,000円

壁紙クロス張替えの時期は?

クロス張替え時期は、一般的には10年とされています。
ただし、水まわりや喫煙をする場所などは傷みやすいため、早いサイクルでのクロス張替えを行うことも多いです。
クロスとクロスの継ぎ目に汚れが目立ってきたら、張替えのサインと考えましょう。

壁紙クロス張替えの注意点は?

荷物移動はオプション料金が必要となる

クロス張替えをする時には、家具などの移動が必要となることが多いです。
大型家具など、荷物の移動を行う場合にはオプション料金が必要です。
荷物移動のオプション料金は、一式で15,000円〜30,000円程度です。

エアコンの裏のクロス張替えは行わない

エアコンの裏のクロスも張替えることになると、エアコン脱着料金がかかります。
エアコンの裏のクロスは張替えしないのが一般的です。
方法としては、エアコンを外さずにクロスをエアコンの裏に少し巻き込むような形で張替えをします。
もしエアコンの裏のクロスも張替えしたい場合、エアコン脱着料金として1台あたり15,000円程度が必要です。

壁紙クロス張替えを格安料金で行うコツ

クロス張替えは、クロスの材料費や張替え施工費が業者によって差が大きくなりがちなリフォームです。
そのため、材料費や施工費を合わせた料金がどのくらいになるのか、複数の業者の見積もりを見てみることが大切です。
この際、前述したように単価の単位には注意しましょう。

クロス張替えにかかる料金を総合的に見てみることが大切です。
クロスは柄や機能の種類も豊富なため、自分では決めかねる部分も多々あるかと思います。
プロの業者に相談し、クロス張替えに関するアドバイスをしてもらうことで、自分では気づかなかった点に気づくこともあるかもしれません。
多くの業者の見積もりから、自分に合ったクロス張替え業者を探してみましょう。

この記事の出典

執筆者: 家仲間コム