冬に流行する2大感染症から身を守る!

予防 生活

感染症予防

毎年、冬に発生・流行しやすい傾向のある2大感染症、インフルエンザとノロウイルス。
感染を未然に防ぐために、普段の生活の中で気をつけるべきポイントをご紹介します。

免疫力の維持とこまめな手洗いが大切

インフルエンザやノロウイルスなど感染症の予防に大切なのは、普段から規則正しい生活と栄養バランスのいい食事を心がけ、免疫力の維持に努めること。
免疫力が弱っていると感染しやすくなり、感染したときの症状も重くなりやすいです。
また、ウイルスは手を介して感染するケースが多いため、こまめな手洗いも予防に効果的。
堀先生ご自身も手洗いや除菌ジェルによる洗浄を徹底しているほか、「ウイルスがついた手で目や鼻、口などを触ると感染のリスクが高まるので、外出先では偏り上に手を持っていかないよう意識しています」と教えてくれました。
なお、ノロウイルスは食品からの感染による食中毒にも注意が必要。

インフルエンザ予防のポイント

予防接種でリスク軽減

ワクチンを打ったからといってインフルエンザに絶対かからないわけではありませんが、発病の可能性を減らし、もし発症しても重症化を防ぐことができます。
ワクチンは一般的に接種後10日目頃から5カ月間程度効果が持続するとされています。

暮らしの中で気を付ける

ウイルスは半日程度生き続け、身体に入ると15~20秒ほどで感染すると言われています。身体に入れないためには、ウイルス付着の可能性があるものを触った後、手洗いや除菌ジェルなどで洗浄することが大切。
共用電話はアルコールクロスなどでこまめに拭きましょう。また、くしゃみなどの飛沫は1m程度飛ぶことがあるので、直接浴びないように注意。

正しい手洗いで感染を防ぐ

ウイルスのついた手で目や鼻、口などを触ると感染につながる恐れがあります。外出やトイレの後、食事の前などには石鹸と流水を使い、図の洗い残しに注意して丁寧な手洗いを。手を水で濡らしてから石鹸をつけると手荒れ防止になります。石鹸はポンプ式の液体が衛生的でおすすめ。

もしも感染してしまったら?

家族がインフルエンザにかかったら、別の部屋に隔離して感染を防ぎましょう。接触する場合は感染者にマスクを着けさせます。入浴は問題ありませんが、感染者は家族の最後に。タオルの共用はやめましょう。

ノロウイルス予防のポイント

調理器具を介した汚染に注意

生牡蠣などの二枚貝に潜んでいることが多いノロウイルス。他の食品・料理への二次汚染を防ぐため、二枚貝は最後に調理するようにしましょう。また、調理後のまな板や包丁は中性洗剤で洗い、煮沸消毒か塩素系漂白剤で消毒を。

牡蠣などの二枚貝は必ず加熱

加熱はウイルスの活性を失わせる有効な手段。二枚貝のウイルスを失活させるには、中心部が85~90℃に達してから90秒以上の加熱が必要です。また、肉や魚、野菜なども85℃以上で1分以上加熱すると安心。ひき肉は中まで加熱を。

ウイルス以外にも要注意

ウイルスは食べ物の中では増殖しませんが、大腸菌O-157などの細菌は温度や湿度が上がると食べ物の中で増殖し、食中毒の原因となります。冷気が行き渡るよう冷蔵庫の詰め込みは避け、生鮮食品は早めに食しましょう。

もしも感染してしまったら?

ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤がなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。また、感染者の吐物や便から二次感染の恐れがあるため、処理する場合は使い捨てのマスクやゴム手袋、エプロンなどの着用が大切です。

この記事の出典

執筆者: ALSOK