冬の寒い時期は、入浴時の「ヒートショック」に注意!

予防 生活

ヒートショックに注意

寒さが本格化する12月や1月は「ヒートショック」による入浴中の事故が多発します。「ヒートショック」とは、急激は温度変化によって血圧が上下に大きく変動して起こる健康被害のことです。脳梗塞や心筋梗塞など、死亡に繋がる疾患が起こる可能性もある、とても危険な症状です。
東京都健康長寿医療センター研究所によると、「ヒートショック」に関連した入浴中の急死は全国でおよそ1万7000人そのうち約8割が高齢者とされています。高齢者は低温を維持する機能が衰えているので、特に温度変化による血圧変化をきたしやすいのです。入浴前に脱衣所や浴室を温めておくなど対策を取りましょう。また、若い人や健康な人でも、食事や飲酒の直後は血圧が下がりやすく、温度変化の影響を受けやすくなります。食後や飲酒後は、できるだけ時間をおいてから入浴しましょう。

対策

ヒートショックを予防するためには、室内での温度差をなくすことが重要です。特に、衣服を脱いで裸になる脱衣所や浴室は、急な温度差によってヒートショックが起こりやすい危険な場所です。脱衣所に暖房器具を設置したり、お湯を張ってある浴槽のふたを開けたりして、入浴前にあらかじめ温度をあげておくようにしましょう。温かいシャワーを浴室全体にかけて、浴室を温めておくのも効果的です。
また、寒い日は熱い湯舟に浸かりたいと思う人も多いかもしれませんが、たとえ寒い時期でもお湯の設定温度は41℃以下にしておくこと。温度が高すぎると、入浴時にヒートショックが起こる可能性があります。湯舟に浸かるときも、まずは手足の末端部分をかけ湯してから、足先からゆっくり入り、じわじわと方まで浸かっていくようにしましょう。

point!

・脱衣所に暖房器具を設置して、入浴前に脱衣所を温める。
・浴槽のふたを開けたり、入浴前に温かいシャワーを浴室全体にかけたりする。
・お湯の設定温度は41℃いかにする。
・体の末端部分から、ゆっくり湯舟に浸かっていく。

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執筆者: ALSOK