夏こそ自然災害に備えよう

防災

ゲリラ豪雨、台風、竜巻…夏こそ自然災害に備えよう

2018年、2019年は2年連続で夏季に大規模な水害が発生し、
現在も復興への取り組みが続いています。
今年も夏本番を迎える前に、災害への備えを見直してみましょう。

避けようのない災害だからこそしっかり備えたい

日本は「災害大国」と言われるほど自然災害が多い国です。特に夏場は台風、豪雨、竜巻などにより、例年深刻な被害が発生しています。
昨年関東地方を襲った台風15号、19号は、その被害の大きさから「令和元年房総半島台風」「令和元年東日本台風」と命名されました。両者の被害者数は死者89名、負傷者626名、被害総額は4466億円にものぼります。一昨年にも「平成30年7月豪雨」と言われる記録的な豪雨が西日本を襲い、生活や経済に大きな打撃を与えました。
いずれの災害も、実際の被害希望は事前の予測を上回っていました。日本は山や森林が多い地形上、被害の予測が困難で、救助や支援に時間を要するケースも珍しくありません。数日にわたって断水や停電が続いた地域もありました。
困難な状況下で自分や家族の命を守るためには、日ごろの備えが重要です。非常用セットの準備や災害時の行動について、家族全員で話し合ってみてください。

日頃から準備しておこう

地域のハザードマップをチェック

自然災害による被害範囲を予測し、地図に表したものがハザードマップです。これを見れば、災害時にどんな経路でどこへ避難すればいいかわかります。国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」などで検索し、自宅や会社周辺のハザードマップを確認しておきましょう。

非常用持ち出しセットを準備しておく

いざというとき迅速に対応できるように、緊急時に必要なものをセットにしておきまし ょう。数日分の飲料水や食料、救急セット、ブランケットなどが人数分あると、避難の際も安心です。食料品や医薬品には保管期限があるので、年に1回は点検して、いつでも使える状態にしておくことが大切です。

連絡手段を確認しておく

大規模な災害時は通信量が激増するため、電話やインターネットがつながりにくくなります。家族や知人の安否確認には、「災害用伝言ダイヤル(171)」や、各通信事業者が提供する「災害用伝言板サービス」など利用しましょう。あらかじめ、家族や知人でどのサービスを利用するか決めておくとスムーズです。

いざというときは…

「警戒レベル」の変化をのがさない!

市町村からの避難情報は、レビやラジオ、インターネット、防災無線、広報車などによって伝えられます。特に、避難の指標となる「警戒レベル」の変化を逃さないように注意してください。災害時の状況は刻一刻と変化します。情報はこまめにチェックしましょう。

はやめはやめに避難する

ハザードマップなどで、日頃から周辺の指定緊急避難所を確認しておきましょう。災害発生後の避難は、道中で被災するリスクが高くなります。避難が無意味になることをおそれず、できるだけ災害発生前に、安全に避難してください。

メールやSNSの情報に注意する

昨年発生した「令和元年房総半島台風」「令和元年東日本台風」の際は、インターネット上で誤った情報が拡散され、大きな問題となりました。不安をあおるフェイクニュースやチェーンメールにまどわされたり、広めたりしないように、情報源を確認する習慣を身につけましょう。

この記事の出典

執筆者:ALSOK