ガーデニング
2月の庭の手入れガイド|冬の終わりに備えるポイント

冬の寒さが続く2月ですが、春に向けて庭の準備を始める大切な時期です。まだ冷え込みが厳しい地域も多いものの、日が少しずつ長くなり、植物たちも春の芽吹きの準備をしています。この時期に適切な手入れを行うことで、春からの生育をスムーズにし、病害虫の発生を防ぐことができます。今回は、2月に行う庭の手入れについて詳しくご紹介します。
1.落葉や枯れた枝の整理
冬の間に積もった落ち葉や枯れ枝は、病害虫の温床になることがあります。特に、落葉樹の下には病原菌が潜んでいることがあるため、しっかりと掃除をしましょう。また、折れてしまった枝や枯れた部分は剪定し、風通しを良くしておくことが大切です。
2.剪定の適期を逃さない
2月は、多くの落葉樹や果樹の剪定に適した時期です。休眠期の間に不要な枝を切ることで、春からの新芽の成長を促すことができます。
剪定のポイント:
- 交差している枝や内向きに伸びた枝を切る
- 風通しを良くするため、混み合った部分を整理する
- 切り口には癒合剤を塗り、病気の予防をする
バラやアジサイなども、この時期に剪定すると春に美しい花を咲かせやすくなります。
3.土壌の手入れと肥料の準備
春の生育をスムーズにするために、土壌を整えておくことが重要です。冬の間に土が固くなっていることが多いので、軽く耕して空気を含ませると根の成長が促されます。
おすすめの作業:
- 堆肥や腐葉土を混ぜ込んで土壌改良
- 有機肥料を少量加えて栄養補給
- 石灰をまいて酸度調整(※植物に応じて適量を調整)
特に、2月は寒肥(かんごえ)のタイミングです。果樹や庭木に肥料を与えることで、春からの成長がより良くなります。
4.芝生のケアと雑草対策
芝生の手入れも忘れずに行いましょう。冬の間に弱った芝生を回復させるために、軽く目土を入れて均一に整えると良いでしょう。雑草の発芽を防ぐため、2月のうちに除草作業をしておくと、春以降の管理が楽になります。
5.害虫・病気の予防
冬の間に越冬する害虫や病原菌を減らすことで、春からの被害を防ぐことができます。落ち葉の下や樹木の根元に潜む害虫を駆除し、石灰硫黄合剤などを散布するのも効果的です。
6.春に向けた花壇の準備
2月は、春に向けて新しい植物を植える準備を始めるのに良い時期です。パンジーやビオラなどの耐寒性のある花を植えるほか、春に植える球根植物のために土作りをしておくとスムーズです。
まとめ
2月の庭の手入れは、春に向けた大切な準備期間です。落ち葉の掃除や剪定、土壌改良などをしっかり行い、健康な庭を保ちましょう。また、害虫対策や雑草の抑制をこの時期にしておくことで、春からのガーデニングがより楽しくなります。少しずつ気温が上がるこの時期、庭仕事を楽しみながら春を迎える準備を進めていきましょう。